ローマの街路空間における探索歩行時の注視に関する研究その３．探索歩行時の注視傾向について

摘要

本稿では、前稿(その2)に引続き、ローマの街路空間における探索歩行時の注視回数・注視対象・注視時間および注視距離を分析・検討する。①実験概要は表1参照。被験者は初回歩行者(グループA)4名、一部複数回歩行者(グループB)4名、複数回歩行者(グループC)4名の計12名。②アイマークレコーダ(以下、EMR)による探索歩行実験を実施し、注視点・注視頻度・注視対象・注視時間・さらに注視距離を整理・分析する。③属性別注視対象別に注視回数・注視率・注視時間・注視距離を比較・検討する(図1)。