移住・定住施策と一体となった空き家等利活用の実態に関する研究:岐阜県の各自治体を対象として

摘要

岐阜県は森林率が高く、中山間地域を多く抱えるエリアである。これら地域における課題は多く、人口減少や空き家増加などもそのひとつである。これら課題に対し、国や各自治体は様々な施策を進めているが、本研究では特に移住・定住施策に注目し、中でも空き家等の利活用と一体となった事業に関して、その実態を明らかにすることを目的とする。なお研究の展望として、特に一定期間現地で生活を営む事業に関して、依頼者側、設計者側など様々な関係性を把握、評価することで、有効な手法を模索できると考える。本稿は、それらに繋がる基礎資料になると考えている。