野田村の復興に対するヨソモノの関与に関する研究: 被災から七年間の活動を通して

摘要

弘前大学、大阪大学の学生サークルの交流活動や野田村シャレットワークショップによる民泊体験、NVNAD による寄り添い活動など、ヨソモノから野田村への交流活動が七年間行われた。それらには定期的に訪れる若者、継続される関係と新たに生まれ続ける繋がり、野田村“外”からの刺激が内包される。ヨソモノの活動を整理すると、人との繋がりを大事にする個人や団体により活動が継続されてきたことがわかる。そして、震災により外部からの人手を必要とせざるを得なかった野田村は、活動を継続してきたヨソモノ同様、人との繋がりを重hじる特性を持っていた。その個人同士の付き合いを大事にする村民の特性により、ヨソモノの長期の活動を可能にする。また、5000 人弱という小さな規模の村であることや、大学のない村ということがヨソモノの学生との繋がりを強めた。したがって、村内外問わず新たな活動の創造や構想が生まれ、村民同士の付き合いの増加、コミュニティ強化に繋がったと考えられる。