エネルギーの有効利用と街づくりをテーマにしたSD演習の取組み

摘要

福島高専•専攻科が平成27年度より実施するPBL演習としての「システムデザィン演習」は，4年目にして外部者（自治体，企業団体）の協力を得るに至り，ようやく 「社会実装教育」の第一歩を踏み出したと思える。しかし，民間人の意識差であるとか，異なる地域間の社会生活の差であるとかは学内（教室）活動だけでは計り得ないものである。次のステージの指標のひとつには「フィールド·ワーク」の設定も必要であると感じている。よって，本稿が立地するいわき地域，または福島エリアにおける自治体，団体，企業等の協力.協働が必要と思われるし，その効果·経験は本校に留まるのでなく，上記地域の教育機関との共有·連携があって初めて実質的な「イノベーションを牽引する人材の育成」が地域的に成立するのではないかと思われる。