マインドフルネスを用いたスマートフォン依存症改善アプリの構築

摘要

近年，スマートフォン依存症を改善する取り組みとして，マインドフルネス認知療法(以下， MBCT とする)が注目されている．マインドフルネスとは，評価や判断をせずに今この瞬間の経験に対して能動的に注意を向けることである．MBCT とは，マインドフルネスの概念を取り入れ，否定的な考えや行動を繰り返さないようにすることを目指す心理療法である．MBCT を行うことにより，タバコやアルコールといった依存症の症状が改善されることが示唆されている．しかし，MBCT はその効果を実感しづらいことや，正しく行えているかがわかりにくいなどの理由から，習慣化することが困難であるという問題がある．そこで本研究では，MBCT を用いてスマートフォン依存症を容易に改善できる仕組みの実現を目指す．そのために，MBCT を支援するスマートフォンアプリを構築する．