オンライン学習法を用いた日常生活行動モデル生成手法の提案

摘要

介護・医療現場の人手不足や少子高齢化の影響から，1 人暮らしの高齢者や障害者（被介護者）の数が近年急速に増えている．ここでは，親族や医療スタッフ（介護者の）目が届かない日常生活中での認知機能の低下や情緒の不安定化が問題となっている．従来の在宅見守りシステムでは，被介護者の日常生活行動(Activitiesof Daily Living, ADL) を認識し，ADL と乖離した行動が観測された際に介護者へ発報するシステムが研究されている．しかしながら，従来システムでは被介護者の認知機能低下や情緒不安定のシグナル（以下，シグナルとする）を自動的にとらえて発報するには至っていない．