フレームワークを活用したスマートフォンアプリケーション開発手法の検討

摘要

我々は岐阜県にある白川郷地域の活性化を目指し,スタンプラリー形式のアプリケーションを開発した.これはiOS, Android それぞれのOS に対応させたネイティブアプリケーションである.開発にあたり複数の言語を習得するための学習や,開発にあたる人員を多く必要としたため,アプリケーションの完成までに長い期間を有した.加えて,観光に関するアプリケーションは,一時的なイベントで使用する目的の物が多い.しかし,短期間の運用の際,各オペレーティングシステムに応じたアプリケーションを作成し,保守や管理を行うには人員コストがかかった.そこで本研究では各モバイルオペレーティングシステムに対応し,人員,学習コストを抑えたアプリケーションの開発として,フレームワークを活用した開発手法の検討を行う.今回フレームワークを活用する事に至った経緯として,ハイブリットアプリケーションが課題の解決に向いていること,ネイティブの言語に囚われず,ウェブアプリケーション開発に必要な言語で統一することによって,プログラマー間の理解や,共有のしやすさに目を向けたためである.