インターディジタル構造を導入したメタサーフェイス反射器

摘要

近年，5G移動通信に代表されるように無線通信の高度化に対する期待が高まっている．移動通信においてより大きな伝送容量を確保するために高い周波数帯を利用すると直進性が増し，伝搬距離が制限されることなどにより，電波環境の改善技術がより重要となる．この課題の解決手段の一つとしてメタサーフェイスを用いた反射器が提案されている．本研究では，従来のメタサーフェイスにインターディジタル構造（凹凸構造）を導入し，この構造パラメータにより反射位相を制御する方法を提案する．シミュレーションにより提案方法により反射角制御が可能であることを確認したので報告する．