応力発光塗料による応力分布モニタリング技術の開発

摘要

応力を可視化する技術として応力発光塗料が注目されている．応力発光とは微弱な力学的刺激により繰返し発光する現象であり，測定対象の表面に応力発光体を塗布することで応力分布の可視化が可能となる．著者らは先行研究において応力発光塗料を塗布したステンレス製の試験片に対して紫外線を照射しながら繰返負荷試験を行い，荷重および荷重周波数と発光強度の関係を調査したが，これらに明確な関係を得ることは出来なかった.そこで，本研究では3種類の荷重形態（軸のねじり応力，平板の曲げ応力，回転軸の曲げ応力）について測定を行い，荷重および荷重周波数に対する発光強度の関係を調査し，提案手法の妥当性を検証する．