熱サイクル条件下での多孔質セラミックコーティングのはく離損傷とはく離寿命

摘要

このために著者は，遮熱性能に優れたTBCに注目し，これを多孔質化した多孔質TBCを開発した（図1）．これまでに，セラミックパウダーとポリエステルビーズの混合粉末を用いることで冷却空気の透過性に優れるコーティングが成膜できること，動翼表面に成膜されているTBCに比べて，開発した多孔質TBCの熱伝導率は低く，密着強度はほぼ同等であることを示してきた．本研究では，高温曝露下での多孔質TBCの耐久性について調べる．このために，一定温度試験と熱サイクル試験の2種類の耐久性試験を行い，高温曝露時間に伴う冷却空気の透過率の変化と熱サイクル負荷下でのコーティングのはく離寿命とその損傷形態を明らかにする．