客観指標と主観評価による読み手の好みの抽出

摘要

近年，若者の読書離れや活字離れが指摘されている.たし かに，全国大学生活共同組合連合会の2017年度の調査によると，1日の読書時間が0分の大学生が53.1%と過半数である.しかしながら，同調査で，80%強が新聞やネットでニュースを毎日または時々みると回答している.また，スマートフォンの利用時間は，平均3時間程度であることを踏まえると，若者は，インターネットを通して，日常的な情報収集や興味のあることに関する情報収集を行なっているのではないかと考えられる.インターネット上には，従来の書籍とはタイプの異なる様々な読み物があり，その中から，自分の 好みに合った読み物を探すのは難しい.好みは人によって異なるので，個人の好みを踏まえた読み物を選びだすことができれば，継続的な読書につながるのではないだろうか.