ロボット・パイロットの開発の動きについて

摘要

ヒューマノイド・ロボットの開発が⽇本を筆頭に世界的に盛hに⾏われているが、⼈間との協調作業を⽬指して、⼈間と同じようにバルブの開閉や、スイッチのオン・オフ、スティックの操作が⾏えるような研究開発例もみられるようになってきた。最近のAI 技術の急速な進歩とも相まって、⾶⾏機の操縦席にロボットが座るような時代の到来も⾒えてきたように感じる。ここでは、建設⾞両機械の操作、さらに⾶⾏機の操縦を⽬指したロボット・パイロットの開発などの動きを紹介し、その可能性と技術課題について検討をしてみたので、話題を提供したい。図1 は川⽥⼯業（株）と産業技術総合研究所が2003 年に製作した⼈間型ロボット「HRP-2 PROMET」の写真で、国⽴科学博物館が2017 年の「未来技術遺産」（重要科学技術史資料）に登録した。