マウス型視線入力インタフェースのユーザビリティに関する検討

摘要

被験者５名によるランダムに配置された円形指標を順次注視する実験により，マウス操作型の視線入力システムにおいて，カーソルの表示がユーザビリティにどのような影響を与えるのかを確認した。その結果，カーソルの表示の有無により指標選択時間の傾向に大きな差は生じなかったものの，注視点計測誤差の大きな被験者ではシステムの使用が不可能であるケースが見られた。今後は，指標選択決定時間の向上だけでなく，確実に視線入力を行なうことのできる入力インタフェースを開発したい。