KWS振り返りとプロジェクト憲章を適用したPBLのプロジェクト活動の実践とその内省の一分析

摘要

大学等の技術者育成教育の一つとして，学生達に課題解決までのプロセスをプロジェクト型学習(Project Based Learning, PBL)で体験させる様々な実践例が報告されている。PBLの主目的として，エンジニアリングデザイン能力の育成させる例,「継続的な振り返り」を実施して内省させる例，などがある。著者らは，後者の「継続的な振り返り」を実施し，学生たちに操り返して内省させることが重要であると考えている。PBL実施上の理想は，例えば半期15回の同一のPBLで学生達に課題解決までのプロセスのPDCAサイクルを複数回，体験させることである。振り返りは，PDCAサイクルのCheckに相当する。継続的な振り返りによるプロジェクトの実践がPDCAサイクルのActionに相当する。継続的な振り返りは，エンジニアリングデザイン能力を構成する問題発見力と課題解決力の育成につながる，と考えている。