非可逆素子を含む電磁界構造に生じる回転磁気ダイポールのマイクロ波デバイスへの応用

摘要

磁石·磁性体不要な人工ジャイロ磁気特性を説明した上で、具体的応用例として磁気光学カー効果、マイクロ波サーキユレータ、アンテナ構造、さらに能動素子削減を目的とした8の字共振構造によるアイソレータの結果を示した。基本的に共振器であり、動作周波数は寸法により自由に設計が可能であるため超高周波数帯域での実装も可能である。更に構成要素が誘電体、能動素子と半導体集積回路と同じであるため従来のフェライト技術をそのまま集積回路技術に適用できる。しかしながらフェライトとは異なり単向性を得るために能動素子での電力消費がゼロにはできず、更にフェライトにはない雑音発生の低減などを加えて考える必要がある。