東北スマートコミュニティ事業における既存情報モデルによるユースケースの実現に向けた検討と課題

摘要

本論文では，東北スマートコミュニティプロジェクトにおいて，代表的なユースケースで表わされるドメイン間の通信インタフェースを対象に標準規格IEC-CIMの対応付けと適用可能性について検討を行った。これらの検討結果を報告するとともに，日本特有のニーズである地産地消，防災減災のほか，日本と欧米の文化の違いから，運用の差異から，既存のIEC-CIMで概ねの機能の記述は可能なものの，日本からのニーズを踏まえ，記述できない機能については新たなクラス又は，アトリビュートの追加，変更などが必要であることを示した。