浴槽内での立ち座り動作における動作区分:高齢者における浴槽内での立ち座り動作に必要なサポート機能の検討その1

摘要

高齢者の入浴動作において「浴槽内で座る」「浴槽内から立ち上がる」動作は，「浴槽をまたぐ」動作と同様に不安定な動作になりやすく，転倒などの危険性が高い動作といえることから，浴室内での安全性を考える上で，何らかの配慮が必要である。現在，これらの動作をサポートするために手すりの設置が推奨されているが，実際に高齢者がどのような姿位の時にどのようなサポートが必要となるのかを詳細に調査した研究は少ない。以上の背景を踏まえ，浴槽内での立ち座り動作について観察実験を実施し，その特徴を把握することで，動作をサポートするために有効な手すり等の条件を得ることを目的とした。本報では姿位の区分（動作区分）について報告する｡