多数回繰返し荷重を受ける高強度ＣＦＴ長柱の耐震性能（その３．曲げ耐力・限界部材角・多数回繰返し載荷の影響）

摘要

長周期地震動を想定した多数回繰返し載荷を受ける高強度ＣＦＴ長柱実験により以下の知見を得た。1)曲げ耐力（短期許容耐力，終局曲げ耐力）は，学会長柱式4)を用い，安全側に評価できた。2)限界部材角は，一体の試験体で実験値が計算値を若干下回ったが，学会長柱式を用い，概ね評価することができた。3)繰返し回数毎の耐力低下は部材角R=10×10-3[rad.]の範囲において影響は確認されなかった。4)復元力特性は，部材角R=20×10~(-3)[rad.]の範囲では繰返し回数による影響は確認されなかった。