近代化産業遺産建築物の現状と保存活用の課題大阪府を事例として

摘要

現在の日本の第２次産業は、中国や東南アジアなどの国々へ低賃金の労働力を求めての生産拠点の移行や、公共工事抑制等による建設業の低迷により、第２次産業の労働人口は減少傾向にある。特に日本の近代化を支えた工場群は、現在需要のないものも多く、役目を終え解体、放置されるということが現実に起きている文１）。