低放射型機器を導入した実在厨房における室内環境改善効果に関する研究その３ 冬期の測定と排気捕集率

摘要

本報では、冬期に実施した実測結果について報告する。冬期実測では回転釜とローレンジのみ従来型から低放射型に変更を行い、調理の際の機器出力についても一部制限を設けた。下準備のために火力の細かな調整を行う必要のない第1ピークの（7:30〜9:30）湯煎時に、出力が毎回同程度（回転釜：従来型30kW,低放射型28kW，ローレンジ：従来型7kW,低放射型5kW）となるように火力を調整することを調理者にお願いした。この時の出力については事前に調理者の立会いのもとで決定した。これは、夏季の測定結果から火力により空気温度が大きく変動してしまい、低放射化による効果を同じ条件で比較することが難しかったためである。