銀閣寺におけるサインの現状と利用者意識:歴史的施設におけるユニバーサルデザインに関する研究

摘要

京都では観光客数が平成20年に5千万人を超えており、今後も増加していくと考えられる。また、入洛者は50歳以上の観光客が約半数を占め、さらに平成20年においての外国人宿泊客は約93万7千人であり、平成15年に比べ、2倍強の伸びになっている文1）。また、入洛者は「歴史・文化のすばらしさ」「独特の雰囲気」を期待しており文2）、市内観光訪問地の上位10箇所の中でも歴史的建施設は７箇所となっている。そのため今後は、歴史的施設において、多様な人々に対応するために、ユニバーサルデザイン(以下UDとする)の取り組みが必要であると思われ、わかりやすさを実現するサイン計画は、景観や雰囲気にも十分配慮することが求められる。