防犯性からみた生垣の通り抜けに関する考察戸建て住宅の監視性・見守り性に関する研究（その５）

摘要

生垣の通り抜けにくさについて官能評価及び簡易的な測定器具により計測を行い、視線透過率との関係について分析を行った結果、以下の可能性がある。1.視線透過率を下げることは心理的に通りぬけにくくする。2.横残により幹を固定することは通り抜けにくくする。3.幹や枝の剛性の高い樹種は通り抜けにくい。4.幹の間隔を狭くすることは通り抜けにくくする。一方で、横残は乗り越えの際の足場となる可能性があることや樹木によっては生育上固定することが望ましくない場合もありさらなる検討が必要である。