ル・コルピュジェによるパリの一連の都市計画に関する研究:アンリ・プロストによるパリ地域圏計画との比較考察を通して

摘要

HPの「パリ地域圏計画」を前提として、LCはパリの都巿計画の変更を余儀なくされた。その中で、東西幹線道路に関しては単なる幹線道路としてだけではなく、歴史軸を保護する意味合いが付加されたり、幹線道路計画についても、HPによる高速道路と接続することで、より地方を意識したものへと変容した。総じて、HPの提案を前提とする中で、その提案に反発したり逆に取り込hでいったりすることで、LCはパリにおける都市計画の意味合いを変容させていき、歴史の保護と地方〜の接続がより強く意識されるようになつたと言える。