携帯電話とウェブサイトを用いた勝瑞遺跡デジタル博物館の開発その1 デジタル博物館のコンセプトとP-HISの開発

摘要

日本各地には、その時代を生きた人々の記録であり、地域資源として後世に伝えるべき遺産でもある遺跡が多く残されている。しかし、多くの遺跡発掘現場では、様々な歴史的資料が存在するにも関わらず、復元や博物館での展示が行われない限り当時の姿を想像することは難しい。遺跡は歴史的価値だけでなく、観光資源としての価値も大きく、人口減少が進み都市活力の低下が著しい多くの地方都市では、まちの活性化に遺跡を活用することが考えられる。そのためには、まずは誰もが分かりやすい形で遺跡情報を提供できる仕組みを作ることが必要である。本研究では、徳島県勝瑞（しょうずい）遺跡を対象に、多くの人が利用している携帯電話とウェブサイトを統合した、勝瑞遺跡デジタル博物館（SDM）を開発する。