大学院教育における学際化・国際化への対応と教育ポートフォリオ評価:大学院GP「アジア都市問題を解くハビタット工学教育」における実践　その1

摘要

九州大学の都市・建築学系大学院の2 専攻（都市共生デザイン専攻及び空間システム専攻）では、平成20 年4 月に2 専攻連携型の「持続都市建築システム」コース（博士後期課程）と同プログラム（修士課程）を新設した。本学では、2 専攻を中心にして21 世紀COE「循環型住空間システムの構築」（平成15 ～ 19 年度、拠点リーダー：松藤泰典、川瀬博）において、循環体工学の構築を目指し、都市・建築学とその関連分野における環境負荷低減の技術を探究してきたが、本コースとプログラムは、その成果に基づき、社会的要請の高い都市・建築の持続化のテーマに関する新たな教育課程に取り組むものである。