エクセルギー概念を用いた家庭排水の養分活用計画に関する研究(その4. 下水処理場、コンポストトイレ+ 傾斜土槽使用の場合のエクセルギー解析)

摘要

水洗トイレ+ 下水処理場と、ヒーター非稼動時の糞尿分離型コンポストトイレ+ 傾斜土槽を対象にしてエクセルギー解析を行ったところ、以下のことが明らかになった。１）糞便や杉チップなどのバイオマスのエクセルギーはコンポストトイレ稼動用の一次投入エクセルギーに対して±数10％になっており、高い資源性をもつ。２）コンポストトイレ+ 傾斜土槽では、稼動用一次エクセルギー投入量が2,320 ～ 3,050MJ/ 年であり、水洗トイレ+ 下水処理場のそれより大きい。そのため、その低減のために撹拌・加熱方法を改善する必要がある。