長野市の線引き以降の市街地形成経過に関する研究: 国勢調査の調査区資料を基にして

摘要

本研究では長野市を対象にして国勢調査の調査区単位の人口データを使い、線引き制度以降の市街地形成経過の過程と構成要因を明らかにした。長野市の特徴は市街地展開が主に公的セクターの団地開発で形成されたよううで、その開発場所と公共交通網は接続しているものの、公共交通網沿いに線的な市街地が形成されてきたわけではないことがわかった。しかしながらモータリゼーションの進展とともに、必ずしも公共交通サービスが良くないエリアでも面的な市街地整備が進hだ点は確認できた。今後は基盤整備等に着目し、他市との比較を行うことで、より詳細な市街地形成経過を分析する必要がある。