千葉大学西千葉キャンパスと緑町をつなぐ一体的なストリートデザインに関する研究

摘要

本稿では、大学キャンパスと周辺住宅地が一体的にデザインされた事例として、千葉大学の前身である東京大学第二工学部（以下、二工）と周辺住宅地である緑町を研究対象とする（図１）。二工は、南の敷地境界線に対して垂直線を基軸としたキャンパス計画が特徴であり、1955 年の空中写真（図２）を見ると、その軸線は緑町のメインストリートとして大学の敷地外まで延びており、その軸線上には、４つの円形街路があることから、二工と緑町はメインストリートを中心として一体的にデザインされているように見える。