事業者の地域住民への対応: 地域活性化事業における、住民参加に関する研究（その３）

摘要

地域活性化事業を推進するうえでの注意点として、事業者は必ずしも住民の意見や考えを全て活動に反映する必要はない。あくまで事業主体が客観性を持って活動を推進することに意味があり、住民を尊重しすぎるあまり、活動の軸が折れてはならない。一方で、事業者は、より住民の価値観を意識・把握して活動を行うことで、住民と良好な関係を築くことができ、短期的な企画を中長期化し、活動の持続性の向上につながると考えられる。地域の活力を持続的に高めるためにも、組織運営のシステム、マーケティング、コスト管理を整えることが好循環な活動の第一歩であると考える。