特別な支援を必要とする児童のためのスペース作り仮設校舎における音環境の実態と運用上の対策 その２

摘要

近年、発達障害等で非定型的な聴覚特性を持つ児童の存在が指摘されており1)、インクルーシブ教育が推進される中、支援が必要な児童にとっての音環境面の課題を認識し対策を検討することが求められている。本報その2 では、前報その1 で報告した仮設校舎の小学校にて、環境改善の可能性を探ることを目的として行った取組みについて報告する。音環境に関わる問題の対策の一つとして、児童が静かな環境でリラックスできる小さなスペースを教室及び保健室へ導入し、その効果を探った。