借家生活１,２,３,４…増築部材と共に移動・更新し、家族に合わせて成長し続ける暮らし

摘要

大阪生まれの僕が、京都に下宿し34年がたった。学生だった僕も就職し、結婚　子供が生まれ、独立、と家族構成や生活環境が変化し、それに合わせるように借家の引越を繰り返してきた。借家は、そこでの生活に合わせて増改築などをした場合、退去する時は借りる前の状態に戻してから大家に返すことが、条件になってしまっている。しかし、できるだけ既存部分に手を加えずに増改築し、その構成部材の単位を家財道具のように小さくすることで、引越の際には共に移動させ、その環境に合わせて活用すれば、毎回その家を積極的に住みこなす事ができると考えた.