居住地路地空間の構成と評価に関する研究: 月島：パッケージシステムについて

摘要

現在様々な視点で道路の意味と在り方が問われている。道路は関連空間と密接に結び付くので道路を中心とした関連空間の在り方が問われている。本研究は路地空間をもとに調査するが、どのような道路と関連空間が正しいか、あるいは有効かという視点に基づくものではない。道路と周辺空間の結び付きのあり方自体に価値があり、それらの発生と形式の経過を生活空間の中に「形式」として継承していくことが重要であると認識している。新たな開発•改善の方針を示すことのみが計画とされてきた日本の計画では、その原型•形成の形式が整理されず、壊されてきた経過があり、サスティナブルデザインの立場からは形成を含む計画概念に転換する必要がある。