朝鮮都市経営株式会社の事業概要—設立期を中心に朝鮮都市経営会社の住宅地開発に関する研究 その1

摘要

朝鮮都市経営株式会社は東洋拓殖株式会社の傍系会社として、1931年から1945年までの期間、朝鮮半島での住宅地経営を担当した企業である。その代表的な経営地である「桜ヶ丘住宅地」は8年をかけて形成され、その総面積は10万坪に及hだ。その存在については、ィ·ギヨンァ他、および砂本文彥がそれぞれの京城府の郊外住宅地研究において言及している。また、開発経緯に関しては孫禎睦が述べている。しかし、朝鲜都市経営会社の活動の全体像についてはこれまで論じられたことはなく、桜ヶ丘住宅地をはじめとするその事業内容も明確になっていない。ここにおいて、われわれは国立公文書館·外交史料館、および韓国国家記録院所蔵史料を用いて、この空白を埋めようとするものである。