既成市街地における防犯環境設計に関する研究: その2.路上犯罪抑止要因と不安感との閧連

摘要

今回設定した路上犯罪抑止要因指標では、道路の特性によって大きな差がみられ、概ね、広い道路ほど監視性と逃走性が大きくなり、逆に接近性が小さくなる傾向を示している。また、不安感と路上犯罪抑止要因指標の関連からは，道路の特性によって、路上犯罪に対する不安感を小さくする方法とその効果に差があることが理解でき、これらのことを道路空間設計上，考慮することが，防犯に強い道路空間形成に有効であると考えられる。