円形鋼管通しガセットプレート継手に閏する実験的研究

摘要

日本建築学会:鋼管構造設計施工指針•同解説では管通しガセットプレート継手十字割込みでは割込み長さを0.6D以上にすれば(D:鋼管直径)継手効率(継手の最大強さ/鋼管軸部の引張り強さ)は85%以上となり、0.75D以上とすれば継手の許容力が鋼管の全断面有効として算定できるとしている。応力集中をせず一様に応力が分布すると仮定した場合、降伏耐力を伝達するのに必要な割込み長さは240mm(0.68D)であるが、応力集中のためこれより割込み長さを長くする必要がある。実大実験の結果から鋼管径が355.6mmの場合鋼管ブレースの降伏耐力を発揮するために必要な継手長さは0.6D(200mm)では不十分であり、応力集中のため、必要な継手長さは0.85D(300mm)程度必要である。