妹川地区における茶畑の形成過程と分布:うきは市山間部の茶畑景観に関する研究その1

摘要

妹川地区の茶畑は，地区の地理的特徴，各年代の背景を 反映させながら，形成されていった。茶畑は，1962年か らー定数増加し続け，1976年には〈水田〉〈畑·その他〉 の転用，1982年より〈森林〉の転用が顕著に行われた。 さらに茶畑分布の変遷を見てみると，樫ケ平·元有では， 1970年代に耕作の難しい斜面地水田が茶畑になり，1990 年代には森林の開墾が徐々に行われ，2000年代から平坦 地の水田が転用された。一方，盗人馬場では，1970年代 の国営事業による開墾で整備された区画に1990年代から 急激に茶畑が現れた。