発注者とのIPD を目的とした新築プロジェクトへのBIM 導入 その１ 建物ライフサイクルでの活用を前提としたBIM 実施計画の策定

摘要

IPD (Integrated Project Delivery) は建設プロジェクトに関 わる利害関係者が問題と課題を共有し、早期の課題解決 を実現する協業形態である。この時、BIM はIPD を適正 に実施するための業務改善手順及び情報管理手法と見る ことができる。 一般的にIPD は、発注者の主導により実施されるもの とされているが、国内では設計者と工事請負者の範囲に 限定されたものが多く、発注者とのIPD を実践した事例 は少ない。発注者を巻き込hだIPD を実施するためには、 発注者の意図や目的を考慮したBIM の導入が必要となる。 本稿ではこのような観点から、新築プロジェクトの生 産設計?施工工程において、発注者と工事請負者のIPD 実施を目的としたBIM 実施計画の策定について報告する。