道路整備事業を契機とする住民主体の街路沿道一体型まちづくりの在り方に関する研究:石巻市中央一大通り復興事業を対象として

摘要

石巻市中央一大通りの整備では、まちづくり会社、行 政、大学といった多主体が技術支援や情報提供などのサ ポートをし、社会実験やアイデアカードなどイメージ抽 出の取り組みから詳細検討まで沿道住民が参加すること で住民意見を反映させたと分かった。議論では安全面や 使いやすさなど利用者や新住民のことも考慮され、コミ ュニティ形成や賑わい創出、整備後のまちの使い方には 課題を残すが、道路整備を中心に整備への満足は得られ ている。本事業のように街路沿道一体型まちづくりにお いては地域の繋がりを活用しながら、住民がイメージを 述べ、詳細部分にも意見しやすい場を設け、行政や専門 家など多主体がサポートを行いながら沿道住民だけでな く利用者や新住民のことも意識したまちづくりを行って いくことが重要であり、整備後は、まちの使い方を検討 し、賑わい創出?コミュニティ形成のためにイベントを 定期的に開催していくことが重要であると考えられる。