食用カンナを用いた植物汚水浄化システムによる消化液浄化実験に関する研究植物汚水浄化?バイオマス生産循環システムの構築に関する研究 その７

摘要

家畜排泄物や食品残渣は日本全体で多量に発生し，廃棄物系バイオマスの上位を占め，その処理の１つとしてメタン発酵によるバイオガスエネルギー利用が進められている。石油資源の枯渇が懸念される今日，バイオガスは有効なエネルギー取得方法である。しかしバイオガス生成過程において重量ベースで原料とほぼ同量のメタン発酵消化液（以下消化液）が生成する。ここでは生成した消化液の処理と利用が課題である。本研究では植物による汚水吸収による浄化システムのリビングマシン（以下LM）による浄化に注目した。LMは水生植物とろ材で構成され，汚水浄化とバイオマス生産を同時に行う植物汚水浄化システムである。本研究は，2001年からの継続研究であり，2007年度からは消化液の浄化処理システムの開発を行っている。