農地を含む用途混在地域における土地利用の持続的変容:都市活性化に向けての住工混在地域の再編(４)

摘要

前稿では、一括りに住工混在地域といってもスケールや地域?産業特性の違いによって多様な混在パターンがみられることを明らかにした。本稿では、そのうちの住工商農の４つの用途が混在する加美北エリアを取り上げる。密集住宅地、戸建住宅や小規模マンション、町工場、農地など用途ごとに比較的集約化が進み、住居ゾーンから工場ゾーンへと段階性をもって異なる用途が混在?共存するという特徴を有する。街区単位では、住?工?農の用途ごとに集約されている。こうした土地利用の変遷をみることで、秩序をもった混在パターンが成立した経緯と土地利用の特性を明らかにすることを目的とする。