空調設備の振動発電利用に関する研究その１ ダクトの振動特性に適した振動発電デバイスの検討

摘要

ありとあらゆるモノがネットワークに繋がるMachine toMachine(M2M)や、自律的な通信機能を持ったモノ同士が人を介さずに情報交換?自動制御を行うInternet of Things(IoT，モノのインターネット)への期待が高まっている。一方、これらのモノに取り付けられる膨大な数のセンサへの配線による電源供給や電池交換が、M2MやIoTなどのセンサーネットワーク社会の実現に向けての大きな課題となっている。この問題を解決する技術として環境中に希薄に分散しているエネルギーから電力を得るエネルギーハーベスティングへの注目が高まっている。エネルギーハーベスティングのエネルギー源には光，熱，振動，電磁波などがあり、直射日光以外の他のエネルギー源に比べ、ハーベスティング可能なエネルギー量が大きいことが振動発電の特徴の一つである。また振動は、自動車，鉄道，機械，人が動くたびに必ず発生するため、気象や天候に左右されないエネルギー源として期待されている。