同時多発火災に対する消防活動のあり方とその限界

摘要

糸魚川市大規模火災の最大の教訓は、この現代にぉいても、強風などの不利な条件下で飛び火による新たな出火が次々と発生すれば、木造密集市街地など延焼危険のある地域では、地震時だけでなく平常時においても、市街地延焼火災が起こり得るということである。要するに、地震時であろうが平常時であろうが、地域にある消防力を上回るような同時多発火災が発生する事態になれば消防力が劣勢になり、市街地延焼火災が起きる可能性がある。したがって、 糸魚川巿大規模火災があらためて我々に喚起した,は、地震火災対策として従来から指摘されていたことを、平常時都市大火対策としても進めるべきだということである。