長岡市栃尾の雁木通り商店街のェコミユージアム化による再生（私案）

摘要

栃尾鄉の村々は殆どが山村で、米作りの他に男は山菜取りと炭焼き、女は養蚕と機織りで、明治の中頃まで生計を立てていた。栃尾の町は、米や紬の集散地として栄え、庇雁木を持つ寄棟茅葺の町家が広がり、軒を連ねるようになった。明治に入ると、長野県の製系工場に出かける女性が多くなつたが、栃尾でも江戸時代から農家にあった紬を織る手機を並べた工場が、明治40年代から雁木通りの裏側に建てられ、栃尾紬の産地としての集積が進hだ。ところが、それが軌道に乗り出した大正15年に栃尾大水害が襲い、中心部の雁木通りの町家は壊滅的な被害を受けた。しかしながら、その後の復興計画によって現在の町の姿が出来、戦後栃尾は、化繊織物の町として急速に発展レ、東南アジア諸国への輸出が盛hとなった。そのような矢先、昭和46年～49年のドノレショックとオイルショックに伴い、ァメリカへの繊維摩擦が激しくなり、昭和59年の繊維の売上高407億円をピークに衰退レ、平成30年現在、20社あつた大手繊維関係会社は1社残すのみとなり、人口も1.8万人と半减し、町はひつそりとしてしまつたこのような町の盛衰の歴史を詳らかにしながら雁木通りの盛衰を辿つても、建設的でない。そこで、栃尾の最大の資源は豪雪と捉え、倒産し生產を停止している鉄筋コンクリート造中層の工場を貯雪と農産物などの貯蔵空間に替え、その雪中貯蔵した農産品などを高値になった段階で売る。そのようにして従業員の働く場所を確保レ、町の経済の立て直しを図る。しかし、それだけでは賑わいが戻らないので、大量に貯造した雪を活用して、様々なイベントを毎月開催し、それをSNSで国の内外に拡散して、栃尾に他所からの人がやって来るようにする。そして、そのやって来た人々が雁木通りのあぶらげ店に立ち寄ったり、ゥナギの寝床のような通り土間のある町家や古レ、妻入り二階建の木造の町並みを修景して見て貰えるように町中をェコミュージアム化すれば、雁木通りの再生が根本から果たせる。上記のステツプで栃尾の雁木通りの再生を目指す私案を、以下で述べて見たい。