中心市街地活性化を目的とした拠点施設の運営と市民集団の活動展開による参加の形態：八戸市によるポータルミュージアム「はつち」と市民集団「まちぐみ」を事例として

摘要

近年、中心市街地における集約•複合化が進む公共公益施設では公民連携による民間活力を導入した施設運営が多く進められている。一方で自治体は公共の立場から将来にわたり地域を総合的に治め続ける組織でありそうした公共の立場が拠点として整備した施設の運営を通して計画的に市民の活動や交流を促進しているが、地域全体の活性化を達成する方法論については十分な議論が為されないまま民間活力の導入が普及しつつある。なお、国内での自治体直営事例としては2019年に須賀川巿や那須塩原市で開館した施設や開館から10年以上経過した事例でも塩尻巿岡崎巿、小美玉市などで交流機能を含む公共公益施設が運営されている。