ALOS PALSAR シリーズの防災利用実証と今後への期待

摘要

宇宙航空研究開発機構（JAXA）は，2006 年より陸域観測技術衛星ALOS（Advanced Land Observing Satellite）シリーズの運用を開始した．ALOS は技術実証を目的とした衛星として運用されており，2006 年1 月24 日にALOS，2014 年5 月24 日にALOS-2 が打ち上げられた．ALOS は2011 年5 月に運用を終了したが，ALOS-2 は現在運用中である．JAXA では，ALOS，ALOS-2 を利用した防災利用実証実験が実施され，政府省庁，地方自治体，防災関連の研究機関と協調して災害発生時の衛星利用に関する実証が行われている他， 国際協力として国際災害チャーター（International Disaster Charter）やアジア域の災害を監視するセンチネルアジア（Sentinel Asia）に貢献している．また，複数の民間企業や団体において，災害時の衛星利用として技術開発や研究開発を含む様々な取り組みや検討が実施されている．