CNES における地域と連携した環境建築教育の取り組み:日大CNES の環境建築教育に関する研究 その１

摘要

筆者らが研究活動を行なっている日本大学生物環境科学研究センター（以下CNES）は，2001 年度に文部科学省のオープンリサーチセンター研究助成金により建設・設立し，環境・建築・地域計画の研究・教育拠点として成果を広く社会に発信している。研究テーマとして主に4 つの課題が掲げられている。筆者が所属する生物環境工学科 建築・地域共生デザイン研究室では特に「環境と資源のエコロジカルデザイン技術の開発」と「CNES における研究成果を環境教育に生かすための教育プログラム及び教材の開発に関する実践的な研究」についての研究を展開している。設立から10 年が経過し、「環境共生型建築としてのCNES の環境共生設備の研究」や「ストローベイル建築の地域住民とのワークショップ（以下WS）による実験的施工」など，環境建築教育の場としての立場から研究を行い，広く社会に還元してきた。更に自然建築教育の発展として、CNES での新たな環境建築教育プログラム開発が求められている。