小規模自治体における緑化活動から展開する住民主体のまちづくり(沖縄集落研究その１): 大城地区を事例にして

摘要

沖縄県北中城村大城地区は世界文化遺産の中城城跡に隣接し、国指定重要文化財の中村家住宅を有する、歴史・文化の根付く集落である。また多種多様な生物や豊かな水源にも恵まれている自然環境の豊かな地域でもある。大城は人ロわずか390 人の小規模自治会ではあるが、行政とのパートナーシップや企業からの助成金援助、県の大学との連携などにより、住民自らが地域の文化財保護や環境美化・整備などに積極的に関わってきた。(表１)