進行したデジタルネットワーク時代における環境調整装置としての建築デザイン

摘要

デジタルネットワーク（以下DN)は我々の生活を日々改新し、現 代社会に多大な恩恵を与えてくれている。その一方、さらなる技術の 発展と浸透によって、人間の精神的•心理的な領域において負荷を与 えたり、プライバシーゃ所有の権利を奪つてしまったりする副作用も 懸念されている1)。元来、環境から「人間を守る」という使命をもつ 建築2)には、この新たな力からも人間を守ることが求められると考 える。そこで本研究では、都巿空間に浸透したこのDNを < 道具 >で はなく と捉え、風雨から人を守るのと同等に、電波環境が生 活空間に与える影響を制御する被膜としての建築を考案する。