事務所ビルの改修工事: 事務所ビルの快適性向上のための共用部の改修工事

摘要

既存建築物のストックは増加の傾向にあり、建築物ストックの中でも事務所ビルは2010 年の時点で全体の3 割を超えるという報告もみられる１）。また、改修工事の実態として「セキュリティー」や「省エネ」、「耐震」の性能に関しては7 割以上が対応しているものの、「利用者にとっての快適性の確保」には2 割に留まっている2）。空室対策のひとつとして利用者の快適性の向上を目指した改修工事も必要な対策である。