微小基板内蔵ピペットチップ型自動イムノセンシングシステムによるバイオマーカータンパク質の蛍光検出

摘要

バイオマーカータンパク質の簡便で迅速かつ高感度な測定は、医療(治療、診断)、創薬分野、生命科学において非常に重要である。我々は、分子認識素子を固定化した微小基板を組み込めるようにデザインした特殊なピペットチップ(反応内蔵チップ)を考案した。この反応内蔵チップを自動分注器と組み合わせることで、1本のピペットチップ内で反応、洗浄から蛍光測定までを自動で行うことが可能な微小基板内蔵ピペットチップ型自動バイオセンシングシステムを構築し(Fig. 1)[1]、このシステムにて標的バイオマーカータンパク質の簡便で迅速な高感度な検出が可能となるかについて検討した。